
ライブ配信業界に関わる中で、ライバー事務所を新規で立ち上げたいと考える方も非常に多いと思います。ライバー事務所は比較的誰でも始めやすいことから、近年かなり注目されているのも事実です。
そこで本記事では、ライバー事務所の立ち上げ方について詳しくまとめました。
具体的な設立の流れや、個人事業主の副業におすすめの理由なども交えて解説したので、ライバー事務所の立ち上げに興味がある方はぜひ一度本記事をご覧ください。
尚、ライバー事務所の設立についてフランクに相談したい方は、お気軽に当サイトの公式LINEまでご連絡頂けますと幸いです。即日中にご対応します。
目次
ライバー事務所の立ち上げ方とは?
ライバー事務所の立ち上げ方は、大きく分けて法人での立ち上げと、個人での立ち上げの2種類が存在します。
法人でも個人でもライバー事務所を立ち上げることはできますが、それぞれで提出書類が若干異なるので注意が必要です。
そのためここでは、法人の場合と個人の場合に分けて、ライバー事務所の立ち上げ方を詳しく説明していきます。
法人の場合の設立方法
法人としてライバー事務所を設立する場合、まず初めに登記書類を法務局に届け出る必要があります。
届け時には下記の資料が必要になるので、法人登記の際には準備しておきましょう。
- 定款
- 登記申請書
- 印鑑証明書
- 印鑑届出書
- 登録免許納税付用台紙
- 登記事項を記録したデータ/書面
尚、株式会社を設立する場合、費用は約20〜30万円かかります。ライバー事務所単体であれば「合同会社」という形をとって費用を抑える方法もありますので、必要に応じて検討してみてください。
ちなみに法人として設立すると、下記の点でメリットが得られます。
- 従業員を雇える
- ライバーの集客が成功しやすい
- ライブ配信アプリの審査に通りやすい
基本的にライバー事務所を0から立ち上げる場合には法人登記が必須となるので、よく覚えておくことをおすすめします。
個人の場合の設立方法
個人としてライバー事務所を設立する場合、開業届を税務署に提出すれば終了です。初期費用もかからず、困難な点も特にありません。
ただし個人でライバー事務所を運営する場合、下記のような内容を全て1人で行う必要があるため、上手くいかないケースがかなり多いです。
- ライバーの集客
- ライバーのマネジメント
- ライバーへの報酬の振り込み
- アプリの運営会社とのやり取り
- 税金/法律/誹謗中傷などへの対応
- 会社全体としての運営
上記は一例ですが、細かく挙げるとその他にも数多くの作業内容が出てきます。
また個人経営でのライバー事務所の場合、法人のライバー事務所と比較して「信用性」「知名度」が低いことから、ライバーの集客面でかなり手こずります。さらに、ライバー事務所間での移籍もひっそりと行われてしまうことが多いため、所属価値がないライバー事務所は淘汰されていきます。
このような背景があるため、個人でのライバー事務所設立は基本的にやめておくことをおすすめします。事実、個人でのライバー事務所で上手くいっている事例を見たことがありません。
尚、個人でライバー事務所を運営したい方は、大手ライバー事務所の代理店になるのが1番おすすめです。詳しくは「ライバー事務所が個人事業主の副業におすすめの理由」で解説しますので、そちらをご参照ください。
全体の流れ
法人/個人問わず、諸々の手続きが完了した後は、下記の流れでライバー事務所の設立/運営を行います。
- ライバー事務所の運営体制/マネジメント体制を整える
- 取り扱いたいライブ配信アプリを決める
- 各アプリの運営会社に、エージェント契約に関する申請書を提出する
- エージェント契約完了後、ライバー事務所としての運営を開始
- 以降、配信のサポート/事務所独自のイベント企画/ライバーのグッズ販売/アプリの運営会社とライバーの仲介/給料の支払いなどを実施
基本的なライバー事務所の運営の流れは、上記の通りです。
ちなみに、全てのアプリがエージェント契約を募集しているわけではありません。基本的に「稼げる」と言われているアプリや、知名度のある有名なアプリは、契約の審査内容に厳しい項目を設けていることが多いので、その点注意しておきましょう。尚、法人の場合でも落ちることがあるので要注意です。
また、上記のような背景があり、近年ではライバー事務所の代理店が人気を集めています。詳しくは本記事の後半で解説しますが、ライバー事務所の代理店は成功率が格段に高くなるため、おすすめです。
ライバー事務所を立ち上げる際のポイント
ライバー事務所を立ち上げる際には、下記の3点を必ず押さえておきましょう。
- ライブ配信アプリの選び方
- 資金の確保
- ライバー事務所の運営ノウハウ
ライブ配信アプリの選び方
取り扱うライブ配信アプリを選ぶ際には、ライバー事務所への報酬と、所属ライバーへの報酬還元率が良いアプリを選びましょう。
尚、結論から述べると、基本的には下記の4つのアプリがおすすめです。
- ポコチャ
- 17LIVE
- TikTokライブ
- IRIAM
上記4つのアプリはライバーへの報酬還元率が良いだけでなく、ライバー事務所への報酬もかなり高いため、とてもおすすめです。
尚、上記4つのアプリの場合、ライバー事務所のランクに応じて報酬が変わるので、注意してください。また、エージェント契約の審査難易度もかなり高いので要注意です。

資金の確保
ライバー事務所の設立・運営には、最低でも300万円以上の資金が必要です。
具体的には下記のような内容にお金がかかるので、0から立ち上げる方は覚えておきましょう。
- スカウトマンの給料
- マネージャーの給料
- コーポレートスタッフ(経理/人事/広報など)の給料
- 税理士/弁護士などの費用
- 広告運用の資金
- 事務所の賃貸料
- サイト作成費用
上記は一例ですが、細かく挙げるとその他にも数多くの支出があります。
アプリの運営会社の仕組み上、売上が入るのは最速でも開業の翌月・翌々月となってくるので、開業後の運転資金3ヶ月程度(月100万円×3ヶ月=300万円)は事前に用意しておくことをおすすめします。
尚、開業後に最もお金がかかるのは、ライバーの集客費用です。ライバー1人の集客あたり、5,000円〜10,000円はかかると覚えておきましょう。

ライバー事務所の運営ノウハウ
当たり前ではありますが、ライバー事務所の運営ノウハウは絶対に必要です。
特にライバーの育成・管理に関しては、経験がある方を雇った方が絶対に良いので覚えておきましょう。
ご自身がライバーとして活躍された実績があったり、別事務所などで勤務されていた経験があれば話は別ですが、特に実績がない方は0から学ぶ必要があるので要注意です。
尚、0から立ち上げて上手くいった数少ない事例としては、下記の内容が挙げられます。
- 過去にご自身がライバーとして活動→引退して事務所を設立
- 別事業が既にある会社の中で新規事業として立ち上げ→広告費にお金をかけて集客
上記以外で0から立ち上げて上手くいった事例はほぼないので、ご自身がライバーとして成功しているか、資金力がある法人以外は、今からの新規設立は控えておくことを強くおすすめします。

ライバー事務所のビジネスモデル
事務所の設立が完了した後は、所属ライバーの確保・育成をしながら収入を得ていきます。
ちなみに、ライバー事務所の主な収入源・ビジネスモデルは下記の通りなので、1つの参考にしてみてください。
- 広告収入
- 所属ライバーの獲得報酬の一部を、アプリの運営会社から「ライバー育成報酬」として獲得
- 所属ライバーが特定の条件を達成した時点で、アプリの運営会社から特別報酬を獲得
基本的には、上記の形で収入を得ていきます。
尚、ライバー育成報酬の還元率は、各ライバー事務所の実績によって大きく変わります。実績によっては5%〜30%近く変わることもある+なかには実績No.1の事務所だけに公開されている独自の報酬プランもあるので、よく覚えておきましょう。

ライバー事務所の種類
ライバー事務所にも、様々な種類が存在します。
具体的には下記の3種類に分けることができるので、ご自身がどれに当てはまるかを明確にした上で、ライバー事務所を運営していきましょう。
種類 | 具体例 |
---|---|
事務所単体 | 321.inc Razzプロダクション |
親会社がある事務所 | WASABI pino live |
代理店 | コードスリーコネクト |
各種類によって経営戦略なども全く違ってきますので、要注意です。

ライバー事務所を立ち上げる際の注意点
ここまで、ライバー事務所の設立方法について詳しく説明してきましたが、ライバー事務所を立ち上げる際にはいくつか注意しておくべき点があります。
そのためここでは、各注意点について詳しく説明していきます。
- 個人で0から始めるのはかなり厳しい
- 新規立ち上げの成功率は5%以下
- ライバーの集客が成功に大きく関わる
個人で始めるのはかなり厳しい
ライバー事務所を今から個人で立ち上げるのは、正直かなり厳しいです。
最初はなんとかなるかもしれませんが、途中でほぼ確実に厳しくなるので、事前に忠告しておきます。

新規立ち上げの成功率は5%以下
ライバー事務所の立ち上げを今から始める場合、成功率は5%以下と覚えておきましょう。
ライバー事務所の数は1,000を超え、飽和状態を迎えています。そのような中でライバー事務所として収益を得るには、既に述べたようにライバーとして過去の実績があるか、親会社の資金が豊富にある以外、正直勝ち筋はありません。
知名度を利用した広告戦略か、広告費にお金をかける以外、ライバーの集客すらままならない状況になることが予想されるので、その点よく覚えておきましょう。

ライバーの集客が成功に大きく関わる
ライバー事務所の成功は、ライバーの集客によってほぼ決まります。
既に説明したように、ライバー事務所の主な収益源は所属ライバーの活躍によるアプリ運営会社からの報酬です。
そのため、ライバーの集客には積極的にお金をかけていくことをおすすめします。

ライバー事務所を立ち上げた後の注意点
ライバー事務所を立ち上げた後にも、いくつか注意しておくべき点があります。
そのためここでは、各注意点について詳しく説明していきます。
- 継続的にライバーを確保する仕組みを作る
- ライバーのマネジメントにお金をかける
- ライバーにしっかりと報酬を振り込む
継続的にライバーを確保する仕組みを作る
ライバー事務所を立ち上げた後には、継続的にライバーを確保する仕組みを作りましょう。
ライバーを確保する方法には下記の2種類がありますが、スカウトDMは本当におすすめできない+費用対効果も微妙なので、避けることをおすすめします。ちなみに某事務所の情報によると、スカウトDMは1,000件送って1人程度の所属率となっているようです。
- 広告を打つ
- SNSでスカウトDMを送る
上記の背景があるため、基本的には自社サイトを豪華にし、インスタやTikTokなどに広告を打つことを強くおすすめします。最も稼ぎやすいライバーは若い女性かママさんライバーなので、そのような層に比較的リーチしやすいSNS媒体に広告を打っていきましょう。

ライバーのマネジメントにお金をかける
ライバー事務所を立ち上げ、ライバーを集客した後は、所属ライバーのマネジメントにも時間とお金をかけましょう。
実績のあるライバーをマネージャーに付けたり、アプリに詳しいマネージャーを付けないと伸びなくなってしまうので、マネジメントは必ず入念に行うことをおすすめします。
尚、マネジメント体制が酷いと悪評が流れ、最悪の場合には移籍されてしまうこともあるので注意しておきましょう。

ライバーにしっかりと報酬を振り込む
ライバー事務所を立ち上げ、ライバーを集客し、所属ライバーをマネジメントした後は、しっかりと各関係者に報酬を振り込みましょう。
お金のトラブルが1番の問題です。この点だけは、例え代表の給料が0円になっても必ず守るようにしてください。
尚、還元率は常時100%にしないと直ぐに移籍されてしまうので、要注意です。

ライバー事務所が個人事業主の副業におすすめの理由
ライバー事務所の設立が個人事業主の副業におすすめといった内容を聞いたことがある人も多いと思います。
しかし結論から言うと、個人事業主の副業におすすめなのはライバー事務所の代理店です。
ライバー事務所の代理店は初期コスト0から始められるだけでなく、ノーリスクで成功率もかなり高いので、個人事業主に限らず、様々な法人からも人気を集めています。
項目 | 代理店 | 自社立ち上げ |
---|---|---|
コスト | 0円 | 最低30万円〜 |
サポート | 有 | 無 |
報酬 | プラン次第 | 100% |
アプリ会社の審査 | 無 | 有 |
手続き関係 | プラン次第 | 自社次第 |
成功率 | 事務所次第 | 5%以下 |
尚、ライバー事務所の代理店の中にも、おすすめの事務所と、おすすめできない事務所があります。
詳しくは下記の記事で解説していますので、参考にして頂けたら幸いです。

絶対にライバー事務所の立ち上げを成功させたい場合
絶対にライバー事務所の立ち上げを成功させたい方は、当サイトの公式LINEかお問い合わせフォームまでご連絡ください。
条件や要望などをヒアリングした上で、無償でアドバイスなどをしたり、必要であれば大手有名ライバー事務所の代表などへ直接お繋ぎします。

ライバー事務所の立ち上げに関してよくある質問
まとめ
今回は、ライバー事務所の立ち上げ方について詳しく説明しました。
現状、ライバー事務所を0から立ち上げるのは本当におすすめできません。成功率が極端に低いので、ライバー事務所を運営したい方は代理店になることを検討してみると良いでしょう。
代理店の方が、成功率が10倍以上は高いです。
尚、当サイトでお役に立てる・ご協力できることがありましたら、お気軽に当サイトの公式LINEまでご相談ください。即日中にご対応します。
この記事が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。